オススメ本〜USMLE STEP1〜
ちょっと話は戻りますが、USMLE STEP1のオススメ本です。
①全般
First Aid for the USMLE Step 1 2019, Twenty-ninth edition
- 作者: Tao Le,Vikas Bhushan
- 出版社/メーカー: McGraw-Hill Education / Medical
- 発売日: 2018/12/21
- メディア: ペーパーバック
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USMLE STEP1におけるFirst Choiceです。この本の隅から隅までを覚える必要があります。かなりきついですが、UWorldなどオンライン問題集を解いてFirst Aidに書き込む作業をひたすら繰り返します。後で参照するので、綺麗に書きましょう。UWorldの図表をはるのも効果的だと思います。
私は恥ずかしながら80%くらいしか暗記しきれずに受験したのですが、スコアは230に届きませんでした。完璧にすれば230はカタいと思います。スコアのお話はまた次回書きます。
日本の国試のバイブル、というか国試に留まらず、内科外科疾患の基礎知識の確認にいつでも最適な教科書と言えるかと思います。ここまでのクオリティの教科書は国内外問わずそうそうないと思います。STEP1の知識も案外書いてあります。ネイティブの方は別として、私たち日本人にとっては知識のインプットは圧倒的に日本語の方が効率が良いです。First Aidとイヤーノートの二刀流でいつも調べていました。
②Behavioral science
BRS Behavioral Science (Board Review Series)
- 作者: Barbara Fadem PhD
- 出版社/メーカー: LWW
- 発売日: 2016/04/01
- メディア: ペーパーバック
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我々日本人にとって鬼門の分野かつ試験のヤマの分野がBehavioral scienceです。
直訳すると行動科学、実際の内容としては精神科+小児発達+医療倫理といった感じです。私たちの日本人医師としての感覚で行くとミスる項目、考えもしない項目が多いため、難しいです。例えば、輸血拒否の親の子供が輸血が必要になった時にどうするか、確実に胎児が危険なのに治療を拒否する妊婦にどう接するか、予約時間外にクリニックに受診を熱望してくる患者に何と言うかなど案外難しいセッティングの問題が待っています。この本を僕は2周しましたが、それでも平均点以下という結果でした(^^;;
③生化学
イラストレイテッド生化学 原書7版 (リッピンコットシリーズ)
- 作者: 石崎泰樹,丸山敬
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 2019/01/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本当に細かいことを聞かれる生化学です。代謝回路の細かい補酵素なんかも聞かれます。日本語版でも良いと思います。First Aidだけだとわかりにくいところが所々あるので、これで補強すると良いでしょう。
④感染症
これもかなりマニアックなところを聞かれる感染症です。例えばCandidaの種類ごとの抗真菌薬の使い分けなど、なかなか手の届かないところもガッツリ出ます。この本はアメリカ風のマンガの挿絵みたいなイラストが大量に書いてあり、案外これが頭に残ります。地域流行真菌症の覚え方のところにミシシッピ川やミサイルが書かれていたのを4年たった今でも覚えています。一通り読むと試験対策だけでなく、普通に勉強になります。
待望のVer 4の出た、岩田先生の定番本です。この本よりわかりやすい感染症治療の本を私は読んだことがありません。受験当時はVer 3でしたが、これを通読していたおかげで4問ほど即答できました。Ver 4ものめり込むように読んで2日で読み倒しました。本当に名著です。
⑤ 解剖学
- 作者: Richard Drake,A. Wayne Vogl,Adam W. M. Mitchell,塩田浩平,秋田恵一
- 出版社/メーカー: エルゼビア・ジャパン
- 発売日: 2016/02/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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グレイじゃなくても良いと思いますが、何かしら参照するものは必要でしょう。受験当時はありませんでしたが、最近はハイパーリアルな解剖アプリもあるので、こちらでも良いと思います。オススメやつを貼っておきます。
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