若手医師のための勉強・留学情報ブログ〜プライマリケアへの道〜

2016年卒。プライマリケア医を目指して、現在診療所で働いています。Family Medicineでの臨床米国留学を目指しています。若手医師、医学生さん向けに日々の勉強についてシェアしていきたいと思います。 なお、ここで作成した資料につきまして、間違いやご意見などございましたらご指摘頂けたら嬉しいです。記載内容を二次利用などする際は私の方では責任を負いかねますので、よろしくお願い致します。

〜オススメ本+勉強法〜USMLE STEP3

USMLE STEP3 の具体的な勉強法および教材についてです。まず、大前提として、STEP1や2CKと異なり、STEP3は合否のみが重要です。

平均点は226、合格最低点は196、私は213で−1SDに入るくらいなので、下から20%くらいの位置でしょうか。点数は低めですが合格最低点にはある程度余裕はあったのかなといった感じです。そんな目線で読んでみてください。

 

①問題集

www.uworld.com

 

おなじみのUworldです。本番も2日目はほぼ全部、1日目は部分的にUworldとそっくりの問題が出ます。問題集はこれのみで良いでしょう。

Qbank(MCQ1200問)、CCS(本番形式のシミュレーションケース51問、解説だけのケース45問程度)、Biostatistics(統計学の例題+解説)、Simulated test 1,2(模擬試験2回分)があります。購入の仕方にはいくつかありますが、全部セットがオススメです。解き方はSTEP1, 2CKのときと同様、自分にあった方法で良いかと思います。私は臓器ごとに40問解いて内容をEvernote, Ankiという自分で作る単語帳に入れて、Ankiだけは毎日必ず解くという方法でやっていました。

CCSについては、CCS interactive case51問だけで良いと思います。解説のみの45題はわかりにくく、冗長な文章なので私は数問読んで諦めました。下記の

Shaher'sテキストとUworld interactive casesだけで十分

でしょう。

apps.ankiweb.net

 

②模試

STEP1, 2CKでは王道と言われていたNBMEの模試ですが、STEP3になると本番スコア予測が出ないそうです。時間的余裕もなかったので、私はUSMLE Worldの模試2回分のみを解いて本番に臨みました。結果は試験2週間前に受けたSimulated exam 2の210とほぼ同じスコアでした。CCSを仕上げたらもっと伸びたかもしれません。

USMLE WorldのSimulated exam2回分のみで十分でしょう。

 

③教科書

Master the Boards USMLE Step 3

Master the Boards USMLE Step 3

 

 基本の教科書。いくつか選択肢がありますが、ネット上のレビューが多かったのがこのMaster the boardsです。空白スペースも割とあるので、Uworldの情報をここにも書き込んでいました。これを読んでいたおかげで解けた問題も結構ありましたのでオススメです。

 

First Aid for the USMLE Step 3, Fourth Edition

First Aid for the USMLE Step 3, Fourth Edition

 

 購入してパラパラ読みましたが自分に合わなかったのでやめました。こちらで対策された方もいらっしゃるようなので、勉強しやすい方で良いでしょう。

 

First Aid for the USMLE Step 1 2019,  Twenty-ninth edition

First Aid for the USMLE Step 1 2019, Twenty-ninth edition

 

 STEP1のバイブル、STEP3で重要な役割を果たします。試験1日目にSTEP1形式の問題が結構出ます。Microbiologyおよび全分野のPharmaだけで良いと思います。薬剤の作用メカニズムを復習しておきましょう。

 

 

Shaher's CCS book. USMLE 3

Shaher's CCS book. USMLE 3

  • Omar Shaher, MD
  • 医学
  • ¥3,000

 CCSの入門にはこれが最適です!! Uworldのシミュレーターは模範解答がなく、いつどこで何をクリックするのが正解か教えてくれません。この本は一挙一動、画面をPDF化してくれていて非常に勉強しやすいです。これを解いた後にUworldのCCSのInteractive caseをやりましょう。

 

 

その他、日本語の本で役に立ったものを列挙します。どれも日常診療にも役立ちますし、オススメです!!

 

抗菌薬の考え方,使い方 ver.4   魔弾よ、ふたたび…

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感染症の問題、結構多いです。 STEP1でも助けられましたが、今回もまたV4のお世話になりました。本当にオススメです。

 

やさしく解説甲状腺疾患の診断と治療: 甲状腺を専門としない医師のために

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レジデントのための腎臓教室〈ベストティーチャーに教わる全14章〉

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血液内科 ただいま診断中!

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精神科の薬がわかる本 第4版

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以上かんたんではありますが、勉強法および教材編でした。

次回は試験本番やグアムについてなど事務的な内容を書こうと思います。