USMLE STEP2 CK〜概要+勉強法〜
少し間が空いてしまいましたが、続いてUSMLE STEP2 CKについてです。
日本の国試に相当するものですが、当然のごとく、遥かに難しいです。
しかし、STEP1に比べると遥かに勉強しやすいですし、日常の診療、国試勉強が非常に役に立ちます。
理由としては、STEP1ほど細かい知識は問われません(生化学の吐きそうな表など)
また、産婦人科、精神科、外科などSTEP1ではほとんど問われなかった内容が出題されますが、国試レベルの知識である程度対応できます。最近の国試マイナー科目は差をつけるべく重箱の隅をつつく問題が増えていますし、この点に関しては国試の方が難しいと思います。(外科の術式も聞かれません。)
①問題集+概要
USMLE World1択!!
STEP1で勉強した分、問題を読む、解くところまではいけると思います。
聞かれる知識も実践的なものが多いです。(D-dimerの肺塞栓症診断の役割など)
私はWorldとKaplan Lecture Noteで大学6年の国試直後に挑みました。
それ以外のものには手をつけずに行きましたが、結果は米国人平均点と1点差でしたので、余程高得点狙いじゃなければ、World、Lecture Noteだけで良いでしょう。
STEP1の点数が結局マッチングで大事なようですが、STEP2CKの方が点数が高いという噂もありますし、合格さえすれば良い試験でもなさそうです。なので、Worldは最低限しっかりやりましょう。
僕はWorldの解説のグラフ、表をすべて記録、解説の中で大事そうなところをWordに
1問1答形式で打ち込み、印刷して常に持ち歩き、暇さえあればいつも読んでいました。
STEP1の記事でも書きましたが、インプット、アウトプットの両方が必要です。
(国試のネット講座みたいですね( ^ω^ ))
②教材 オススメ順
1. USMLE World ★★★★★
CS以外の全ての試験のゴールドスタンダードです。
これなしでは試験は語れないでしょう。
2. イヤーノート★★★★★
言わずと知れた、日本の国試のバイブルです。
CKを解きながら読んでみると、こんなに詳しく書いてあるのかと驚きます。
正直、下記のCKの教科書よりもクオリティが高いと思います。
3. Kaplan Lecture Note ★★★★☆
5冊で30000円ほどするので、値段が高く、総ページ数が多いのがネックです。
しかも、あまり本番と相関していたのかどうか微妙です。
ただ、洋書の参考書ゼロというわけにもいかないですし、First Aidよりはできが
良いと思います。
4. ワシントンマニュアル ★★★★☆
個人的にかなりオススメです。僕は日本語版を使いました。各種疾患の治療方法が
メインに書かれており、非常にわかりやすく、インプットしやすいです。
図表も秀逸でした。
5. First Aid Step2 CK ★★★☆☆
最初に少し読みましたが、微妙だったのでLecture Noteに切り替えました。
あまり使っていないのでよくわかりませんが、それでも微妙だと思いました。
6. その他教科書(日本語)
次回記事にPPT形式でオススメ書籍を記載しています。
総合診療系や各分野の入門書(レジデントノート、総合内科マニュアル)などを息抜き程度に読むのもオススメです。
知識は様々な形態(英語、日本語、論文など)で取り入れたほうが強固なものに
なります。
③本番編
STEP2 CKの本番は鬼のように難しいです。
解きながら半分泣きかけてましたが、蓋を開けてみたら点数は問題ありませんでした。
手が回りにくい産婦人科、小児科が非常に難しく感じました。
時間もほぼほぼなく、各ブロック残り時間は数分、難しい挙句に問題文も長いので、
1ブロックごとにトイレ休憩+水分、糖分補給をしました。
試験会場、形式などはSTEP1と同じです。
解き終わった後の感想は「脳みそが溶けそう」の一言でした笑
次回記事で今回の内容をもう少し詳しくしたものを投稿してありますので、
そちらも参照してみてください!!